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エクシェルタの死神教会議事録

デュエルマスターズ、アニメなどの記事を書かせて頂きます。

D.M物語 黒の章「涙のジェニー」


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こんにちは、エクシェルタです。

今回、デュエマを題材にした小説を書いてみました。

ちなみにデュエマの背景ストーリーとは一切関係ない自己満足の小説です。

それでも良ければご覧下さい。

エクシェルタ初小説。悲劇の恋愛小説、「涙のジェニー」お楽しみ下さい。

 

プロローグ

 咲き誇る花の真ん中にいる少女。

その子は私の唯一の友達。ずっとしゃがんでいる。おそらく花を詰んでいるのだろう。

本当に純粋な小柄な少女。

話かけようとした。名前を呼ぼうとしただけなのに途中で何故か止まってしまった。

友達どうしなのにどうしてもあの子の世界と私の世界が違うように感じる。

でもきっとあの子は話かけてくる。

いつものように平然と決まり文句のように私が戸惑っているといつも気づいてくれて、

「あ、ジェニーちゃん!こっちおいでよ」

とこう言うのだ。

そして、私はとても嬉しい筈なのにクールぶって素っ気なく、

「全く、しょうがないわね霞ったら」

そう言ってしまうのだ。

 

 

私はある日、この花見園学園に転校してきた。

私はイギリスからの留学生でなにかと注目を集めた。

金髪に少し白い肌。人形みたいとよく言われた。

正直あまり嬉しくなかった。むしろ嫌だった。

人形と呼ばれるのは生気がないと言われているような気がして嫌だった。

そんな時、助けてくれたのが霞(かすみ)だったのだ。

彼女の見た目を言ってしまえばとても小柄だ。

まだ幼さが残る体つきに目まで隠れている緑の髪。

でも、とても純粋でとても明るい少女だ。

そんな少女は今、私の隣でさっき摘んだ花を見つめながら廊下を歩いていた。

「霞って本当に花が好きよね」

ふいにそんな事を言った。まあ、この歳で花を抱えて微笑んでいる女の子なんてこの子くらいよね。

「ジェニーちゃんは花が嫌い?」

「いや、嫌いじゃないけど、ちょっと珍しいなって」

 「ジェニーちゃんには薔薇が似合うかな?」

「薔薇?何で?」

「だって、スタイルよくてクールでモデルさんみたいでかっこいいから」

「かっこいい、か」

言葉につまるクールなのは照れ隠しだし、女子としてはあまり、そういう言葉は素直に喜べない。

「ご、ごめんね。やっぱかっこいいより可愛いって言われた方が良い?」

「いや、私はその、自分が可愛げがないことは分かってるから」

「ね、ねえ私はなんの花が似合うかな?」

「え、霞に似合う花?」

桜とかチューリップとかかな?でもなにか違うような。

「落ち着いたような桜かな?」

「桜か、なんか普通だね」

「え~、じゃあ何が良いの?」

「う~ん、分かんないや。えへへ」

「なによそれ。ふふ」

そうして、二人静かに笑いあった。